入田浜山荘で下田を120%遊び尽くす方法!
長年愛されている貸別荘・入田浜山荘に家族旅行!人気の秘密を大追跡です!
今回は都内から”電車旅”です。都内近郊から、電車とバスを駆使して入田浜山荘に行きたい方などに参考になればいいなと思います。
旅を終えて全体的に、「トトロ」の空気感のような、おばあちゃんちで過ごした夏休み、のような。そんなノスタルジックな気分に浸れる旅となりました。
こちらのコテージは、「景色を楽しむ」これに尽きます。創業50年近く、変わらぬ美しいビーチを見続けている入田浜山荘の魅力に迫ります。
さて、旅の始まり始まり~。
我が家は東京から乗り換えなしでいける「伊豆の踊子」号で行くことにしました。新幹線利用より時間はかかるがお安いことと、何より子連れは乗換えがないのが嬉しいです。
伊豆といえば、伊東・伊豆高原ぐらいでもう伊豆に来た気になっていましたが・・伊豆半島は大きいんですね~。その後もっと南に下るとグングンと海の色が変わっていくのが分かります。熱海あたりの海の色が藍とすると→青→エメラルドグリーン、という感じに、ここはハワイか沖縄か?!ってぐらいの雰囲気になってきました。
終点下田駅到着。
黒船来航の歴史的な街だそうで、黒船モチーフがそこかしこでお出迎えしてくれます。
改札出たすぐの右の所にコインロッカーもありました。昼頃に到着したので、まずはランチを・・と思い荷物をロッカーに預けて出発!
ちまたで有名な「ごろさや」さんに行くことにしました。
駅から徒歩5分もしない距離。スマホのグーグルマップで道案内してくれるとすぐに道も分かって、今の世の中は便利ですね。知らない土地でも歩きやすい!
それはさておき。
「ごろさや」さん。
*画像を撮り忘れの為、借用でスミマセン。
入口に”本日予約で満席です”という札が掛かっているので、”うわ~出鼻をくじかれたか・・”と念の為中をのぞいて聞いてみることにすると、「お座敷は予約でいっぱいで、カウンターならいいよ!」と通してくれました。
小さな子連れでカウンターなので、ちょっと迷いましたが、ごろさやさんを楽しむためには背に腹はかえられぬ!ちょっと子どもには椅子が高かったですが、3歳も過ぎればそういった懸念も徐々に問題なしですね。こういった突発的なこともクリアできると子どもの成長を感じます。
ここのお味噌汁が本当に美味しかった~。貝が入っていて磯の香がしました。忘れられない味になりそう。お刺身も肉厚で、添えてある海藻さえも新鮮・歯ごたえコリコリでした。
カウンター席なので、目の前で無口な板前さんが手際よく動く姿も見れます。
次から次へとお客さんもやってきてました。さすが有名店。人数が多い場合はランチでも予約必須だと思います。(食事に夢中&子どもとワーワーで、写真撮影は失念しました。。)
磯料理を満喫した後、下田駅からタクシーでいざ入田浜山荘へ。
駅には路線バスのロータリーがありいろいろな方面に出ていましたが、最初は勝手が分からないのでとりあえずタクシーで行くことに。
別荘地を登る所・山の下にセブンイレブン発見!これは何かと使えそうです。
山道は結構坂を上ります。タクシーの運転手曰く、「ここら辺は港町だからみんなこんな感じだよー」とのこと。
こんな感じで山道を登ります。道の突き当たり・山の中腹までは、車でも上がれます。
山荘滞在中は、海からの帰り、ここを毎回歩いて登ります。(都会っ子の我が子たち、最初は”ええっ・・!!”とひるみそうな坂道でしたが、何度も往復するうちに慣れました。笑)
管理棟から上にコテージが点在しています。
基本坂なので、ゴロゴロ引っ張る系のスーツケースはかえって持ち運びにくいかもしれない。
我が家は肩掛けの旅行鞄で行きましたので問題ありませんでした。
さて。
子供たちは階段なんてなんのその!面白がって何度も行ったり来たり・・・
そしてここが今日泊まる所!
建物の隣にウッドデッキコーナーあり。バーベキューレンタルを頼むと、このスペースが自分たち専用で借りられます。
室内からも、このウッドデッキコーナーからも海が見えて、なんて開放的!
お部屋の中は必要な家電や備品が一通り揃っており、”今すぐここに住める海の家”、と言ったところか。畳でゴロンとしたり、海を眺めたり。
さて、今日はどうしようか。
子連れ旅はいろいろ詰め込まずに、子供達の興味の向くままのんびり構えているのが親の精神衛生上にもよろしいようで。。苦笑 この日は目の前の海と、龍宮窟に行く、という目的2つだけにしました。
山荘をおりて国道沿いを歩いていきます。5分ぐらいかな。
海に到着してみると・・・噂に違わない綺麗な海に大興奮!
海水浴にはちょっと早い時期でしたが、地元の子供たちはもう泳いでいましたね。
泳がなくてもちょっと足をつけたりして海の雰囲気を満喫。
その後、我が家は先ほどのタクシーの中でお勧めされた「龍宮窟」へ行くことにしました。
タクシーの中で”下田市ロケ地MAP”をもらったのですが、下田市は結構撮影が行われているんですね。
最近で言うなら映画「ニセコイ」、映画「ビブリア古書堂の事件手帖」、「もしもツアーズ」「ブラタモリ」「アド街ック天国」等々。どれも下田のレトロな街並みや、美しい海、おいしい海鮮をフィーチャーしているようです。
さて。話しは戻り。
最寄りのバス停へ向かいます。
入田浜山荘の山の下、国道沿いにバス停「入田」があるので、そこから乗ることにしました。
中華料理屋「百川楼」の近くです。入田浜のビーチからバス停までは徒歩で5分もかからず。
ちなみにバスの乗り方は最初にチケットを取るだけ。降りるときにチケットに書かれた番号の料金を支払います。
ここで注意は清算は全て”現金のみ”でした!(この先どのバスも現金だけでした。スイカとかパスモは使えません。我が家はあわあわ、ずいぶんバスをお待たせしてしまいました。。1,000円札は車内で崩せますが、小銭を多目に持っておくと安心ですね!)
さて、龍宮窟に到着。
基本的に岩場です。ハイヒールのご婦人は大変そう。。子供たちも階段をヒーフーいいながらも楽しそうに下ってゆきます。
ここは、洞窟の中に波が入って来る感じです。
奇石と綺麗な水と、このぽっかり空いた不思議な空間。
ぼーっとしているだけで癒されます。波がざざざ~、ざざざ~。
人が少ない時なら、なおさら神秘的だったろうなと思います。
本当は上からみるとハート型に見えるらしいのですが、バスの時間があり、上へ行くのは断念。
バスの時刻表を確認していなかったのですが、たまたまバスが来たので運転手に聞くと「次は1時間以上先」とのこと!いや~危なかった。。。
龍宮窟、アクセスは決して良くないです。でもバス停が目の前にあるのは本当に便利!
それでももちろんマイカーの人の方が多いらしく、駐車場は連休でもない普通の週末でしたが混雑していました。
龍宮窟からコテージへの帰りも「入田」バス停で下車。
さっきよりも別荘地から遠くに下ろされましたが、そんなに遠くはありません。
国道沿いで帰り道は歩道なし。車がびゅんびゅん通ってますので、子供と歩くときは要注意!
山の坂道を登って、管理棟前に到着。
温水シャワーがあるので、部屋にあがる前、ここで砂を落とせて便利でした~。
お部屋でまったりしつつバスの時刻表をチェック。夕飯は下田駅方面へまたバスで出発。
(我が家、だんだんバスを乗りこなしてきました。乗ってる時間はここら辺までの記事、全て7~15分圏内です。子どもも飽きない距離。)
路線バスは、時刻表さえしっかり押さえておけば1時間に1本とかなんですが、意外と便利でした。(ただ夏休みやハイシーズンとかは不明ですのでしっかりお調べの上お出かけくださいね)
夕食はBBQもいいな~と思ったのですが、今回の旅は親は「海鮮三昧!」ということで、夕食は駅前の「魚河岸」さんへ。
”中島橋交差点”という、下田市街の中心となる場所にあるので、”ランチの時もさっきこの前通ったね、、”と気が付きました。そのぐらい見落としてしまうぐらい分かりやすい場所にございます。駅から徒歩2分。
中に入るとランチで行った「ごろさや」より広いお店で、日本酒の匂いがぷ~んと漂う”THE昭和”な雰囲気。いいですね!座敷もテーブルもあり。子連れあるあるですが、店内混雑前の早い時間に行くのが吉です!
料理の詳細はグルメサイトなどに譲るとして、こちらはなんといってもボリューミーで、格安でした!結構食べたな~と思いましたが、驚きのお値段でした。
お腹も満たされた所で、この足で、駅前からタクシーで温泉に向かうことにします。
今夜のお目当ては「金谷旅館の日帰り温泉」。
千人風呂というぐらい大きな伊豆一の檜風呂があるそうです。
駅からタクシーで7-8分でしょうか。
館内はレトロな雰囲気で、おばあちゃんちに来たような、そんな落ち着きのあるどこか懐かしい感じです。
オーナーさんのコレクションなのか、たくさん美しい絵や写真が飾ってあったり。
ここは昔混浴だった名残からか、女湯から男湯へは鍵を持って行くことができます。
子供たちはお母さんとお父さんの所を行ったり来たり・・を楽しめてGOODでした!(ただし鍵があるので、小さいお子さんだと”自分で鍵ができない〜”となるのである程度大きいお子さんが対象でしょう。)
帰りはさすがに時間的に路線バスはなく。タクシーを呼んだらすぐに来てくれました。
この日は子供たちもすっかり疲れてすぐに眠りに付きました。
【2日目】
朝一から海の景色が気持ち良い!一日の始まりです。
やっぱり景色の良い所に泊まって正解だった!ここは、夕方も朝も景色が別世界ですね!
お部屋ではコンビニで買ってきたもので海を眺めながらだらだらパジャマで朝食中。。ホテルや旅館・ペンションだと他のお客さんの手前、こうはいきませんよね。。
今日は朝から目の前の海、入田浜へ早速お散歩!
子どもたちも昨日で少し海に慣れ、まだ冷たい水にもバシャバシャ入っていきます。
昨日の轍を踏まないように(子どもの興味の赴くまま、ふらっと海に出かけたので、子供が遊んでいる間、親が座る所がなかった・・・)、レジャーシートを山の下のコンビニで購入してから行きました。
日差しが強いのでパラソル的な日除けがあるとなお良しですが子連れは荷物も増えるので・・短時間なら帽子で問題無し!
散歩から戻り、ゴミをまとめたらさあ、チェックアウトです。
チェックアウトをしたら、タクシーで駅へ向かいました。
今回の予定としては、親的には”海鮮三昧の旅”ですので海鮮ランチ。その後、行きには時間が合わずに乗れなかった”スーパービュー踊り子”に乗りたいので、その時間まで観光です。
ランチは「いず松陰」へ。
場所は駅から「ごろさや」よりも遠かったですが、歩けない距離ではないですね。
(今回、全て下田市内の飲食店は徒歩で巡りました。)
雰囲気は今回の中でピカイチでいいような気がします。
中に入ると松陰先生のお言葉が掛けてあり歴史を感じることができ、周辺が静かで佇まいも素敵です。
お食事は言うまでもなく美味!
またここは座敷がひろいので、団体さんでも貸切できそう。ちょっとしたお祝いごとなどにも使えそうなちゃんとしたお店でした。
吉田松陰先生のお言葉が掛かっています。
「親思う 心にまさる親心 今日のおとずれ 何ときくらん」
幕末、29歳で処刑される1週間前に故郷へ向けて書いたそうです。”親を思う子の心よりも、子を思う親心の方がまさる。私(子)が処刑されると知って親はどう思うだろうか、、”と親を心配しているんですね。
うーん、深いですね。わたくしも若輩者ですが深く同意。親になると色々と見えないことが見えてくるもんです。
それはさておき。
今回の旅では、「ごろさや」では刺身、「魚河岸」では金目などの煮魚と海老などの揚げ物類、で、こちら「いず松陰」では焼き魚を主にいただきました。海鮮三昧ですが、調理方法が違うと触感も変わり、飽きなくてお勧めです!
今回我が家は、朝や夜食時にキッチンが活躍しましたが、貸別荘の旅は自炊を楽しむだけでなく、こうして食事とお風呂の予定が自由に組める所が嬉しいですね。
さて、スーパービュー踊り子号まで時間があるので、食事後は、近くのアメリカジャスミンが有名な寺”了仙寺”へ。
いず松陰からまた徒歩です。
道すがら、こんななまこ壁の建物がたくさん見られました。
徒歩の旅はゆっくり周囲を見てまわれるのでいいですね。
こちらは新しい建物のようですが、街になじむ感じの素敵な佇まい。干物専門店さんらしいです。子どもがいなければゆっくりお土産を吟味したかった・・・
そうこうするうちに了仙寺に到着。
了仙寺は、1635年の創建で、日米和親条約の付属条約、下田条約が締結された場として知られています。歴史的な場所なんですね~。ここには、奥に”洞窟古墳”があるらしく。
立ち入りはできないそうなのですが。古墳時代に墓として使われていたそうです。
すごく昔から今自分のいる場所がつながっている感じがしますね・・。
ちょうどジャスミンも終わりかけの季節でしたが、まだまだ咲いておりいい香り~。
帰りは了仙寺の前にバス停があったので、それに乗って、駅まで戻りました。
そして帰りの目当ては、「スーパービュー踊り子」
これは、窓が大きく、座席も新しくて広い。なにより子連れには、クッション付きのこどもキッズスペースがあるのがgoodです。伊豆への長旅も、景色に飽きちゃう子供も、ここでひとしきり体を動かすことができ、あっという間です。
(あ、これも地味に大事な点。下田駅の窓口でチケット買う際には、やはり現金のみでした。)
窓口で子供がいることを伝えてチケットを買うと、そのキッズ車輌の近くの席を案内してくれたので、行き来がしやすく、楽でした。
こうして都内に戻ってきた我が家。
都会っ子のひ弱な子供達は、この日を境に山や虫もなんのその、大自然の中でたくましく動き回り、一周り大きくなったような気が致しました!
また大人はやっぱり海の景色と自由な環境が最高でした。
食事や風呂など、その宿に付いているものに縛られず、食事はせっかく行くのだからと下田の有名店を巡って海鮮三昧にしたくて&温泉にも入りたかったので、コテージを選んで大正解でした。
コテージ管理人さんにはほとんど会う用件はなかったですが、会ったときは快く対応してくれました。ですが、人的サービスを求める方にはちょっと物足りなさもあるかも?!セルフサービスが基本の感じで、キャンプ場よりも設備が整っているのでその分快適。ホテル旅館ペンションより自由で、プライベート・自宅感あり!これが合う方には最適の場所ですね。
もっとアクティブなご家族はこの環境ならいろいろとチャレンジできそうですし、これからの夏休みの思い出の一コマにぴったりの場所ではないでしょうか。
コテージには展望風呂もあるようなので次回は海を見ながらお風呂もいいだろうし、子供達がもう少し大きくなったらいとこちゃんたちも連れてBBQに挑戦だなっ!と既に次回に向けて計画を練っている我が家でした。
お読みいただきありがとうございました。